1974年夏、雲南省。昆明出身の知識青年・叶星雨(スー・チー)は里帰りからの兵団連隊への帰り道に彼女にとって生涯にも忘れられない男---河の対岸の北京出身の知識青年・劉思蒙(リィウ・イェ)に出会えた。叶星雨の恋人・袁定国(房文武)は彼女が所属している連隊の小隊長。ある日、町の市場で袁定国らは劉思蒙と激しい殴り合いが起きて、袁定国らを大怪我させた。センチメンタルな叶星雨は二つの知識青年兵団の武闘の導火線となった。この流血衝突を必死に止めようとする叶星雨は河を渡って対岸にいる劉思蒙と談判しようとしたが思わず切ない恋の渦中に巻き込まれた。 叶星雨は恋人・袁定国にも捧げなかった処女の体を劉思蒙に捧げた。しかし、幸せの天秤はそれでこの愛し合う二人には傾いてくれなかった。 叶星雨の運命は袁定国の手に握られていたと言うより、寧ろその時代に翻弄されていたと言うべきだろう。茅屋のなかで炎のように燃えていた愛欲もとうとう時代の暴風雨に消し去られた。やがて暴力と狂気が治まり、人々の心も死んでゆく。。。
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