韓国女優のペ・ドゥナ（45）が、2025年5月1日に公開されたMBCのインタビューで、是枝裕和監督（62）を「最も尊敬する人」と称賛し、映画『空気人形』（2009年）撮影時のエピソードを語った。

ペ・ドゥナは、是枝監督との初共演作『空気人形』について、「演技の大きさよりも、意味や真心を重視するようになったきっかけが、この作品だった」と述べた。特に、子どもを抱くシーンでスタッフが人形に置き換えようと提案した際、是枝監督が「表情は見えないが、俳優は背中でも演技している。子どもだって、本物でなければだめだ」と語ったことに深く感動したという 。

また、共演したオダギリジョーについても言及し、「主演を務めるほどの有名な俳優ながら、『空気人形』には3シーンほどしか登場しない。でもそのシーンがすごく印象的で、短い登場でもインパクトを残せることが、すごく素敵だなと思った。それ以来、私も出演分量にこだわらなくなった」と語った 。

是枝監督との再共演となった『ベイビー・ブローカー』（2022年）でも、ペ・ドゥナは監督の演出に感銘を受けた。彼女は、「是枝監督が持っている哲学や想像力、人生観などすべてにおいて素晴らしいですし、人格的にも完ぺきで、100パーセント信頼できる存在でした」と述べている 。

ペ・ドゥナは、是枝監督との出会いが自身の演技観や俳優としての姿勢に大きな影響を与えたと語っており、今後のさらなる活躍が期待される。