「めし」「稲妻」の成瀬巳喜男監督が、再び林芙美子の同名小説を原作に、とめどなく落ちぶれていく自堕落な男と、そうと分かっていながら結局どこまでも男に着いていってしまうひとりの女の宿命を描いた愛と悲劇の物語。
戦時中、赴任先のインドシナで、妻ある男・富岡と出会い愛し合ったゆき子。終戦後、妻と別れて君を待っている、との言葉を信じ富岡のもとを訪れたゆき子だったが、富岡はいつまでたっても態度をはっきりさせようとしない。途方に暮れたゆき子は外国人の愛人となり、富岡のもとを去る。しかし、ある日、富岡が訪ねてくると、ゆき子の心は再び富岡へと戻って行く。ところが、二人で行った伊香保温泉で、富岡は今度は飲み屋の若妻おせいに手を出してしまう……。
理屈では割り切れない男と女の業と性を冷徹なまでに妥協のない眼差しで描き切った名匠・成瀬巳喜男の代表作。全編を通して一瞬たりとも緩むことのない息詰まるほどの張りつめた緊張感をぜひとも味わっていただきたい。
剧情简介:
幸田幸子在越南认识了有妇之夫富冈兼吾继而相恋。两人回国后,继续偷偷摸摸来往。由于兼吾不肯与妻子离婚, 两人分手。离开兼吾后,幸子尝试找工作养活自己,但不获聘用,只好跟了一个洋人生活。兼吾找回幸子,幸子再次与他一起,但……