この映画は、張芸謀の作品ですが、それほどメジャーな印象は受けません。張芸謀といえば中国の田舎を舞台にした映画が多いのですがこの映画は北京を舞台にしています。以前ご紹介した「至福の時」も都会(確か大連でしたが)だったのですが、その映画よりさらに実験的です。
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主人公二人が自転車で北京の街を走っているシーン 右側の男性は「鬼が来た!」の監督でもあり 人気のテレビドラマ「ニューヨークの北京人」の主人公でもある 姜文です いい演技をしてました それにしてもミニで自転車のシーンは… |
物語の内容は、姜文扮する趙が別れた彼女に未練たっぷりで追いかけ回していたときに、彼女の新しい恋人に痛めつけらた時にとっさに手にして殴ったバッグの中にまじめな学校の先生 張のノートパソコンが入っていたことから始まる。
張は、趙に対してパソコンの弁償を迫るが張は一向に聞き入れない。困った張は、けんかの相手に相談を持ちかけ和解を図ろうとするが趙は包丁を用意して自分を殴った相手の手を切り落とそうと追っかけ回す。公安に逮捕されるが、傷害未遂なので釈放…
やがて、張が現れて再度和解の舞台をセッティングするが、懲りない趙は、和解に応じるふりをしてまた包丁を用意して指定された場所に向かう。最終的にはふとしたきっかけで常識的・理性的だったはずの張が凶暴な人間になりはちゃめちゃだった趙が張を説得する。という古典的なオチなのだが、文字通り役者がそろっているだけに見ている側にチープなイメージは感じさせない。
むちゃくちゃ早いカメラワークと北京ロック(パンク)もこの作品の見所(聴き所)の一つでもある。
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