巨匠・田壮壮の作品といっても初めて観ましたけど…文学的な作品でした。まさに作品と呼ぶにふさわしい映画です。
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物語は退屈な江南の小さな街に この2枚目の医師が幼なじみを訪ねることからはじまります 汽車が駅に着くシーンのカメラ回しは「さすが!」って感じです |
これがヒロインとその旦那様 元々 この旦那様役が(←右の写真)初恋の人役 のはずだったそうですが 非常に良い演技でした |
舞台は江南の街 蘇州、 行ったことがありますが今では上海の衛星都市として大きく変貌し続けています。中国のベニスと呼ばれていますが運河は悪臭を放っていてとてもロマンチックな気持ちにはなれません。(映画とは関係ない話ですが…)
この映画は元々1948年に巨匠・費穆監督の作品で国共内戦の時代にあって一部を除いてあまり高い評価を受けなかったそうです。
田壮壮監督は「青い凧」で東京国際映画祭のグランプリを受賞していますが、中国当局の許可なしに国際映画祭にエントリーしたということで6年も沈黙を余儀なくされ、復活の第1作が往年の名作への挑戦になったということです。オリジナル作品は見ていませんし、文学的な作品に特に興味を持つと言うことないのですが、余韻というか思いというか…一言で「感動」というには見終わった後の響きの残る映画でした。
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